あらすじ
周囲から隔絶された山奥に豪邸が11軒ある「富豪村」。
所有者はいずれも各界で成功した大富豪ばかりで、
いずれも20代でこの村の土地を所有してから成功しているという。
ただし、条件をクリアしないと買うことが許されないらしい。
ことの真偽を確かめるべく、露伴は、新人の担当編集・泉京香と共に富豪村に赴く。
そこで課されたのは奇妙な試験だった。
それは「マナー」。
マナーに寛容はない。
「正しい」か「正しくない」か。
一つマナーを守れば成功に近づくが、一つ破れば大切なものを一つ失っていく…。
スタッフ
脚本:小林靖子
演出:渡辺一貴
キャスト
岸辺露伴:高橋一生
泉京香:飯豊まりえ
平井太郎 – 中村倫也
第1話ゲスト
一究 – 柴崎楓雅
泥棒A – 中村まこと
泥棒B – 増田朋弥
救急隊員 – 坪根悠仁
大学教授/藤堂隆太郎 – 佐々木睦(第2話)
刑務官の声 – 櫻井孝宏
所感
正直に言ってこの「岸辺露伴は動かない」のTVドラマのことを知ったのは、
半年ほど前と最近の話で、
観たのはリアタイではなく再放送でした…
アンテナ低かったなぁ…
結局、しっかり観ることができたのは今年に入ってBlue-ray版を買ってからでしたね。
初見で見た感想は、、、
むちゃくちゃ面白いじゃあないか!
高橋一生の岸辺露伴が見れば見るほど岸辺露伴にしか見えなくなってくる。
そのぐらいのクオリティの高さと良い作品にするんだ
という意気込みを作り手からビンビンに感じました!!
くぅー、リアタイで観たかった…
総合脚本家がアニメシリーズも全て手掛ける小林靖子氏。
敬愛と親しみを込めて、
「靖子にゃん」と呼んでます。
彼女はどちらかと言うと
特撮関連の脚本家として魅了されてきた印象が強いのですが、
そんな彼女がこの「ジョジョ」に携わっているのが
とても感慨深く、誇らしいです。
そして、この「岸辺露伴は動かない」のTVドラマにおいても
その緻密かつ繊細、
観衆がどういうものを求めているか、
どう在るべきかをしっかり提示してくれる極上のシナリオを描いてくれました。
改めて、靖子にゃんに多謝です!
名シーン
そして、心の扉が開かれる。。。
真っ暗闇からシーンが始まり、
そこは、
そう、
ある屋敷に2人の泥棒が入る場面。
彼らは部屋を物色し金目の物を探す内に、
1人の泥棒はある漫画の原稿に釘付けになる。
それは昔ファンだった大人気漫画の…
そこで、怒鳴り声が!
岸辺露伴の登場である!
高橋一生扮する岸辺露伴が独自の持論と
この泥棒が入られてる状況を自ら作り出し、、、
そう、ある意味取材をその泥棒2人に行う様は、
すでに岸辺露伴ワールドに引き込まれた感じです。
極めつけは、彼の能力「ヘブンズ・ドアー」の描写の提示方法の素晴らしさ!
ジョジョの世界観において、
各登場人物に備わるスタンド能力を実写ドラマでどう表現されるのか?
がジョジョラーにとっては想像力を掻き立てられる関心事項。
その能力を、神から与えられた「ギフト」とし、
その描写は能力を受けた対象者の顔がめくり上げられ、
「本」ならぬ冊子のようにそこに書いてある事柄を読むことができます。
なるほど…そう来たか!
スタンドのビジョンをCGとかで見せると思いきや、
その解釈はこちらの想像の遥か斜め上を取りましたね。
いやぁ、これだとスタンドが動き回らなくてもカメラワークで上手くやり繰り出来ます。
監督、スタッフの工夫して良いものを見せたい!
という熱意に魂が震えます!
新人担当者 泉京香登場!
シーンは変わって、
丘の上を登ってようやく辿り着く豪邸に、
1人の女性が訪れる。
ぱっと見、20台で派手目の衣装の、
うん?
まりえっティ?
いや違う、彼女は泉京香。
おー、あの漫画版でも富豪村に出てきた子ですね。
キャラ的にウザカワイイとのことですが、
もちろん、それもしっかり体現してますが、
露伴との掛け合いの小気味良さが堪らん!
実は頭の回転早いのか!?
とにかく観てて面白い、良キャラですね!
新キャラ 太郎君
漫画版にもアニメ版にも登場しない
ドラマオリジナルキャラの太郎君、登場です。
中村倫也さんかー!
とりあえずふんわーりな感じがハマり役です。
泉京香の恋人で、事故で以前の記憶を無くしている不思議キャラ。
うーん、弱いキャラかなぁと思いきや…
富豪村をネタにしては?
太郎君が発見した「富豪村」について、
自分が買うから漫画のネタにしないか!
と露伴に力説する泉京香。
ここも台詞のやり取りや間が秀逸ですね。
うま〜く岸辺露伴の疑いを次第に興味を惹かせるように
誘導していく泉京香は侮るべからず。
あの岸辺露伴を言いくるめるなんでただもんじゃないですよ!
富豪村 一究と申します
富豪村へ向かうことになった岸辺露伴と泉京香。
この辺りはまた漫画版やアニメ版にはない描写や台詞が多数出てきて、
台本の妙が存分に味わえます!
そして、辿り着いた屋敷の門で待っていたのは、
少年?
のような使用人。。
彼は「一究」と名乗ります。
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